|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
計
|
安
|
失
|
広島
|
0
|
0
|
0
|
4
|
0
|
0
|
0
|
0
|
0
|
4
|
12
|
1
|
中日
|
2
|
1
|
1
|
0
|
1
|
0
|
0
|
0
|
X
|
5
|
7
|
0
|
戦評
6月24日(日)中日 vs. 広島 11回戦
中日は初回、ブランコの2ランで先制。その後4-4で迎えた5回裏には、和田の適時打で勝ち越しに成功した。投げては、完ぺきな救援を見せた2番手・ソーサが今季2勝目。敗れた広島は、4回に4点差を追いついたが、先発・バリントンが6回5失点と崩れ、3連勝ならず。
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012062402/top
最近、というか今年に入ってからバリントンがぴりっとしない試合が多いですね。去年の終盤マエケンと二人で奮闘してたのが嘘のような崩れっぷりで、二軍も視野に入れて調整したほうがいいんではないかとも思わせるようなピッチング、では合ったんですがいいところが全くないわけではなくなんとも惜しいとおもわせるようなピッチングでした。
というわけで、今回は今年のカープの命運を決めかね無いというか確実に決めてしまうであろうバリントンについて考えてみます。今回は2011年と2012年のこれまでのデータ、だけだとどのくらい凄いのかとか悪いのかとか見づらい(というか自分がよくわからなかった)のでバリントンのセ・リーグにおける偏差値も計算してみました!
バリントン:広島東洋カープ
|
防御率
|
P/IP
|
whip
|
被打率
|
被BABIP
|
被出塁率
|
被長打率
|
K/BB
|
K/9
|
BB/9
|
HR/9
|
援護率
|
FIP
|
LOB%
|
2011
|
2.42
|
14.5
|
1.11
|
0.247
|
0.279
|
0.303
|
0.331
|
3.16
|
5.99
|
1.89
|
0.35
|
3.31
|
3.15
|
78.60%
|
2012
|
4.15
|
14.9
|
1.23
|
0.26
|
0.302
|
0.303
|
0.356
|
3.15
|
6.89
|
2.19
|
0.33
|
1.7
|
2.68
|
56.80%
|
リーグ平均との偏差値
|
25.78
|
56.89
|
36.27
|
37.44
|
33.69
|
41.68
|
39.16
|
51.91
|
52.91
|
51.65
|
56.75
|
37.59
|
59.93
|
20.141
|
P/IP:一回あたりに投げる球数
FIP:守備の影響がなかった場合に記録される防御率 #1
被BABIPはインプレーの当たりの安打率
LOB%は出したランナーをどれだけ返さなかったかの率
セイバーメトリクスの考え方としては、打球がヒットになるか否かはピッチャー及び守備の能力よりも運の要素が強く影響し、年度によってブレが生じることが多いと言われている
(偏差値の算出にあたっては2012年度セ・リーグ規定投球回到達者を母体としました)
(データはすべてhttp://lcom.sakura.ne.jp/NulData/より引用)
バリントンの去年の特徴としては彼のプレースタイルである打ってとるピッチングが成績にも表れていて、インプレーのヒット率である被BABIPが高く(2011年度ワースト4位)、それに釣られる形で出塁率、非打率が上昇する傾向にあるものの、非常に高いホームラン阻止率(HR/9はリーグ一位)によって安定したテンポ良いピッチングを可能にしていました。
これと今年のデータを比べて見るわけですが、実は言うほどセイバーメトリクス的なデータで言えば変化は在りません。むしろ経年変化の少ない実力に寄るところの大きいとされる奪三振率、被ホームラン率は軒並み去年より良化しており、それによって守備から独立した防御率であるFIPも改善されています。K/BB,BB/9もセ・リーグ規定投球回到達者の中で平均以上とそれほど制球力が無くなったとか奪三振が取れなくなったといったことは見受けられません。
逆に悪化したのは被BABIP率、援護率(点取って上げてや野手…という場面は春先よくありました)、に加えてLOB%。特にLOB%の悪化は顕著で、6/26現在で規定投球回を到達している投手の中でダントツで最下位。偏差値はなんと20!!(偏差値20なんて聞いた事無いです、どんなFランや…)
つまるところランナーをおいて居る場面で、とんでも無い不運なぐらいことごとくタイムリーを打たれ続けているのが今年のバリントンのハイライトのよう。さてこの変化が果たして単なる不運なのか、はたまた実力の低下なのか。個人的には前者であるような気がしてならないのですが、あとはノムケンがいつまで我慢して使えるかどうか、バリントンが不振に悩み過ぎて精神的にまいってしまわない、等にかかってくるでしょう。
・おまけ
全体のサンプルを取って集計してとりあえず全員分の偏差値を出してみたのでめぼしい選手のデータを拾い上げてみました。
こうやってデータで見てもマエケン、杉内の能力の高さは圧巻です。
中田賢は四死球率の低さが異常ですね、これに奪三振能力が付けば手が付けられなくなりそうです。彼もバリントンマエケンと同じく見方の無援護に苦しんでます。
そして最後はサウスポーを集めてみました。能見も岩田もちょっと不運な失点が多いのかもしれません。
(グラフの形がぐちゃぐちゃなのはあれです眠いんです)
これからのこのグラフの変化を見るのも面白いかもしれません
#1
FIP=(13*本塁打+3*(四死球-敬遠+与死球)-2*奪三振)÷投球回+定数k
(k=リーグ平均防御率-(13*本塁打+3*(四死球-敬遠+与死球)-2*奪三振)÷投球回)