2015年4月11日土曜日

バットを折りながらのホームランの力学

http://baseball.physics.illinois.edu/BrokenBatHR.html

要約
  • ・バットは剛体じゃない.歪む.なのでボールがバットに当たった瞬間にグリップに衝撃が伝わるわけじゃない.はじめはバットがたわむだけ.
  • ・バットにボールが当たった時の衝撃は、波になってグリップに伝わったあと、先端に戻る
  • ・先端に戻った時にはボールはすでにバットを離れてる
  • ・即ち、バットの衝撃に対してバッターがどれだけ力を与えてもボールにとっては関係ない.
普通に考えると「バット折りながらホームランとかどんだけ力あるんだ」ってなるけども、実際は関係ないのって面白い.力あると折れたバットは遠くには飛ぶけどね.

ちなみに自分でも力積保存を使ってインパクト時に必要なバットのしなりの力をとても大雑把に計算したところ、必要な外力がマイナスの値になってしまいました.
原因としてはホームランに必要なボールの初速を少なく見積もり過ぎていることとか、始めに与えている力積の値が大きすぎることが考えられますが、バットにあたった直後のボールの速度を多めに見積もって160km/hにしましたし、ピッチャーが投げたボールの速度を160km/h、スイングスピード150km/hと、ボールが飛んで行く方向の初期の力積の値を小さめに見積もってる(実際はピッチャーのボールは110~140km、スイングスピードは早い人で160km/h)ので、やっぱりインパクト時に外力を加える必要は無いみたいです.

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