2014年1月16日木曜日

高校の物理の話

今やってるバイト先では高校の物理を教える機会もあって、今日は物理が嫌いではないけど苦手にしている高2の少年の担当でした。範囲は熱力学。
どうも熱力学第一法則の意味はわかるんだけどその使い方がよくわからないみたいで、もちろん僕も頑張って説明はするんだけどやっぱり教えるのとわかってるのとでは意味が全然違うし、どう考えても僕は教えるプロではないし言い訳をすればきりがないんですが、まあうまいこと伝えることができないわけです。
でもその生徒は数式がわからなくても頑張って食いついてくれるんです、そんでたとえば熱効率の問題で熱機関のエネルギー効率を求めなさい、っていう問題の答え合わせの時にちらっとエアコンの効率は100%を超える理由を言ったときとかにすごくいい顔をするんです。あとは跳ね返り係数を求める問題で、高さの比だけで係数が出せるとか、そういったちょっとした物理のtips?みたいなものが出てきたときですね。物事を俯瞰した視点から見れるっていう面白さはわかってくれてるんです。

日頃何気なく見てる現象とかが自分の知ってる知識で説明できる喜びっていうのはやっぱりみんな持ってて、それをもっと教えてあげる場面を学校でつくるってあげればもっと物理とか数学とか科学とかが好きになる子が増えるんじゃないかなと改めて思ったわけです。

確かにボールを投げ上げた時の高さと初速の関係とかは大事なんですけど、その式だけを闇雲に暗記させてこの問題はこう説くんだ!って教えてテストでぎりぎり合格点をとってきてあとは知らんっていうのもちょっと寂しいなと。

とはいっても毎回毎回わかりやすい身近な例を出してくるのも大変だし、勉強って最初はわからないものをうのみにする技術も(すくなくとも答えのある勉強に関しては)なかなか有効で、一概にそれをやめろとも言い難いのも事実で、どうやってその配分をとればいいのかなぁと考えてしまいます。もんもん。

0 件のコメント:

コメントを投稿